ワードプレス(WordPress)のセキュリティ対策プラグイン BulletProof Securityの設定方法と使い方を解説します。
- BulletProof Security の使い方と詳細な設定方法がわかります
BulletProof Securityで実現できること
BulletProof Securityは.htaccessファイルの設定(制御)を利用したプラグインです。
設定画面はすべて英語です。Webブラウザの翻訳機能を使いながら使用することもできます。
設定画面に説明が無く、しかも複雑な構成になっており、Webの専門用語がやや多いので初心者向けではありません。
.htaccessファイルを扱える上級者はカスタマイズできることが多いのですが、WebサーバがNginxのみを使用している場合は機能しません。
他のセキュリティ対策用プラグインと比較すると、セキュリティ機能が少ないです。
なので、設定が難解な割には機能が充実しておらず、使いづらいです。
英語が読解出来て、Webとセキュリティの知識がある場合にのみ使用したほうが良いです。
BulletProof Securityの主な機能
BulletProof Security 無料版の主な機能は次の通りです。
- ログイン画面にキャプチャ追加:任意の文字列キャプチャを設定可能
- 他のプラグインとの競合を自動的に修正
- マルウェア スキャナー
- ログインのセキュリティと監視
これらの機能の詳細と設定方法は後述しています。
無料版と有料版の違い
無料版で十分なのですが、BulletProof Security Proという有料版もあります。
BulletProof Securityの無料版と有料版の違いと機能の説明一覧が載っています↓
https://www.ait-pro.com/bps-features/
BulletProof Securityのインストール方法
BulletProof Security 無料版をWordPressにインストールする方法を解説します。
- WordPressのダッシュボード(管理者画面)の「プラグイン」をクリックします
- 「新規プラグインを追加」をクリックします
- 検索ボックスに”BulletProof Security ”と入力すると下に検索結果が表示されます
- ”BulletProof Securityの「今すぐインストール」ボタンをクリックします
↑BulletProof Security のインストールが完了すると有効化ボタンが表示されるのでクリックします。
↑これでBulletProof Securityのインストールと有効化は完了です。
BulletProof Securityの設定
BulletProof Security プラグインを有効化するとダッシュボード(管理画面)の設定の中に「WP セキュリティ」が表示されます↓
BulletProof Security プラグインの設定画面はダッシュボード(管理画面)の設定の中の「BPS Security」をクリックします。
初期設定
↑BulletProof Securityプラグインを有効化すると画面の上にセットアップウィザードの案内が表示されるのでリンクをクリックします。
↑セットアップウィザード画面のセットアップウィザードボタンをクリックします。
↑画面の上にポップでメッセージが表示されるのでOKボタンをクリックします。
↑セットアップウィザードが完了すると検証とエラーチェックの結果が表示されます。
BulletProof Securityの設定項目
BulletProof Security には下記の10項目あります。
- .htaccessファイルのオプション
∟ セキュリティモード
∟ .htaccessファイルエディタ
∟ カスタムコード
∟ 私のノート
∟ 新着情報
∟ 有料版の機能 - MScan
∟ MScan スキャン
∟ MScanログ
∟ レポート
∟ 保存済みレポート - ログインセキュリティ
∟ ログインのセキュリティと監視
∟ JTCライト
∟ アイドルセッションのログアウト・認証 Cookieの有効期限
∟ 強力なパスワードを強制する - DBバックアップ
∟ DBバックアップログ
∟ DBテーブルプレフィックスチェンジャー - セキュリティログ
- メンテナンスモード
- システム情報
∟ Webサイトヘッダーチェックツール - アラート・ログ・電子メールオプション
- UI・UXオプション
- セットアップウィザード
∟ セットアップウィザードのオプション
∟ セットアップウィザードのエクスポート/インポート
以降の画像の設定は全てデフォルトの状態です。
英語を日本語に翻訳しています。
.htaccessファイルのオプション
.htaccessファイルのオプションには下記7つの項目があります。
- セキュリティモード
- .htaccessファイルエディタ
- カスタムコード
- 私のノート
- 新着情報
- ヘルプとよくある質問
- 有料版の機能
セキュリティモード
.htaccessファイルエディタ
カスタムコード
私のノート
新着情報
ヘルプとよくある質問
有料版の機能
MScan
MScan(マルウェアスキャナー)には下5つの項目があります。
- MScan スキャン
- MScanログ
- MScanレポート
- MScan保存済みレポート
- ヘルプとよくある質問
MScan スキャン
MScanログ
MScanレポート
保存済みレポート
ヘルプとよくある質問
ログインセキュリティ
ログインセキュリティ(オプション)には下記5つの項目があります。
- ログインのセキュリティと監視
- JTCライト
- アイドルセッションのログアウト・認証 Cookieの有効期限
- 強力なパスワードを強制する
- ヘルプとよくある質問
ログインのセキュリティと監視
JTCライト
アイドルセッションのログアウト・認証 Cookieの有効期限
強力なパスワードを強制する
ヘルプとよくある質問
DBバックアップ
DBバックアップ(オプション)には下記4つの項目があります。
- DBバックアップ
- DBバックアップログ
- DBテーブルプレフィックスチェンジャー
- ヘルプとよくある質問
DBバックアップ
DBバックアップログ
DBテーブルプレフィックスチェンジャー
ヘルプとよくある質問
セキュリティログ
セキュリティログには下記2つの項目があります。
- セキュリティログ
- ヘルプとよくある質問
セキュリティログ
ヘルプとよくある質問
メンテナンスモード
メンテナンスモードには下記2つの項目があります。
- メンテナンスモード
- ヘルプとよくある質問
メンテナンスモード
ヘルプとよくある質問
システム情報
システム情報には下記3つの項目があります。
システム情報
Webサイトヘッダーチェックツール
ヘルプとよくある質問
システム情報
Webサイトヘッダーチェックツール
ヘルプとよくある質問
アラート・ログ・電子メールオプション
UI・UXオプション
おすすめの設定
BulletProof Securityは初期設定ウィザードを実施すると最低限の設定が有効になるので、とくに手動で操作する設定項目はありません。
マルウェアスキャンは手動で実施する必要があるのでピックアップします。
マルウェアスキャン
マルウェアスキャンを実施する操作が判り難いです。
BulletProof Securityのマルウェアスキャンの仕組みはファイルハッシュの比較スキャンです。
なおんで、まず最初にスキャンする時に、WordPressのスキャン対象ファイルをハッシュ化するための圧縮(.zip)が始まります。
ハッシュ化が終わってから再度スキャンボタンをクリックするとマルウェアスキャンが始まります。
↑”WPコア、プラグインまたはテーマのzipファイルの処理中はスキャンがオフになります。ファイル スキャンを実行するには、[スキャンの開始] ボタンをクリックしてください。”と書かれています。
もう一度、スキャン開始ボタンをクリックします。
↑スキャン完了までの時間が表示されます。
↑”スキャンされたファイルの総数: 11787 : スキップされたファイル: 0 : 不審なファイル: 72 : 不審な DB エントリ: 10
詳細なスキャン レポートを表示するには、下の [レポートの表示] ボタンをクリックします。以下の「不審なファイル」と「DB エントリ」アコーディオン タブをクリックする前に、スキャン レポートを参照してください。”と書かれています。
マルウェアスキャンレポート
↑プラグインのバージョンを正規ファイルとのハッシュで比較しています。
テーマや一部のプラグインはハッシュがありませんと表示されています。
↑使っていないプラグインの残骸が不審なファイルとして検出されました。
このように、マルウェアではないファイルの誤検出が多いです。
実際にBulletProof Securityを使った感想とメリットデメリット
実際にBulletProof Securityを使ってみた感じたメリットとデメリットです。
BulletProof Security のメリット
マルウェアスキャンの結果リポートが詳細で出力される情報が多いです。
.htaccessファイルのエディタ機能があるので、コードの書き方を知っている場合は細かな設定を当プラグインを使ってカスタマイズできます。
BulletProof Security のデメリット
設定画面がすべて英語で日本語の表記は一切ありません。
ヘルプ画面内にある解説用のYouTube動画を見て理解するには英語力が必要です。
ログイン画面のCAPTCHAのことをJTC-Liteと表記していたり、やや判り難い点があります。
他のセキュリティプラグインと比較すると機能が少ないので、労力に見合ったメリットを得られません。
まとめ
BulletProof Securityは日本語に訳されていないので、ある程度英語力が必要で、セキュリティ機能の数も少ないので、使い辛いプラグインです。
.htaccessファイルを使った設定(制御)なので、Apacheが稼働していないと使用できません。レンタルサーバーを使っている場合はApacheが実装されているので大丈夫です。
.htaccessファイルのコードを書ける場合は使い道はあるかもしれませんが、そうでない場合は他のセキュリティ対策プラグインを使ったほうがよいです。
数多くあるセキュリティ対策プラグインのなかでも、All In One WP Security & Firewallは、1つのプラグインで他のプラグインの機能も入っていて一石二鳥なのでおすすめです。
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