ワードプレス(WordPress)のブログサイトの記事内の文字列を一括置換してくれる便利なプラグイン Search Regex を解説します。
- Search Regexの使い方と設定方法がわかります
- 投稿ページ内の文字と画像ファイル名の修正方法がわかります。
Search Regexで実現できること
Search Regexを利用するとブログサイト内の全ての文字列の表記を一括して置き換えてくれます
。
つまり、複数のページに記載されている文字をまとめて任意の文字に変換することができます。
例えば、サーバーという文字を後からサーバに修正したい場合、一つ一つの投稿ページを編集モードを開いて該当文字を探し出して手作業で修正するのは非常に骨が折れるし、時間が掛かります。
修正箇所が数記事程度ならなら手作業でも大丈夫ですが、もし500記事もあれば修正するのは非常に大変です。
そんときにSearch Regexを利用すると500記事内の文字を検索して、一括して修正してくれるので時間が数百分の一以下の短時間で修正することが可能です。
さらに、投稿ページ内の文字列だけではなく、メディアに保存されている画像のJPEGファイル名も一括変換(置換)可能です。
- WordPress内の文字列を検索して一括置換できる
Search Regexのインストール方法
Search RegexプラグインをWordPressにインストールする方法を解説します。
- WordPressのダッシュボード(管理者画面)の「プラグイン」をクリックします
- 「新規追加」をクリックします
- 検索ボックスに”Search Regex”と入力すると下に検索結果が表示されます
- ”Search Regex”の「今すぐインストール」ボタンをクリックします
↑Search Regexのインストールが完了すると有効化ボタンが表示されるのでクリックします。
これでSearch Regexのインストールと有効化が完了しました。
Search Regexの使い方
Search Regexをインストールして有効化しただけで、文字列の検索と置換が可能です。す。
ここからは文字列の検索と置換する方法を解説します。
↑Search Regexの設定画面に入るにはWoredPressのダッシュボード(管理者画面)の「ツール」内の「Search Regex」をクリックします。
検索と置換
Search Regexの設定は不要です。
画面内には下記3つ項目がありますが実際に使うのは①の検索と置換だけです。
- 検索と置換
- プリセット
- 設定
検索と置換の各項目の意味を解説します。
プリセット
プリセットなし
初期設定の「プリセットなし」のままで大丈夫です。
検索
検索語句を入力
ここに置き換え対象の文字列を入力します。
検索フラグ
初期設定では下記のようになっていて検索する文字列の大文字と小文字は区別されません。
- 正規表現
- 大文字小文字の区別なし
つまり、「Web」「WEB」も検索に引っかかるので置換(変換)対象になります。
もし大文字小文字を区別する場合はチェックマークを外してください。
正規表現とは例えば、行頭の最初の1文字だけを置換(変換)したい場合は「^」(ハット)を入力することで実現できる表現のことです。
置換
全体の置換用の文字列を入力
ここには置換(変更)後の文字列を入力します。
単一行
- 単一行 ⇒ 一行に含まれる文字列を置換(変換)対象にします
- 複数行 ⇒ 複数行にまたがる字列を置換(変換)対象できます
- 削除 ⇒ 置換(変換)ではなく検索文字列を削除したい場合に選択します
入力元
WordPressの検索と置換する対象元を選択することができます。
下記の項目から選択可能です。
全ての項目にチェックを入れるとWordPress全体の検索と置換ができます。
初期設定は投稿ページと固定ページになっています。
標準
- すべての投稿種別
- コメント
- ユーザー
- WordPress設定
特定の投稿種別
- 投稿
- 固定ページ
- メディア
- リビジョン
- ナビゲーションメニューの項目
- カスタムCSS
- チェンジセット
- oEmbed Pesponse
- ユーザーリクエスト
- 再利用ブロック
- テンプレート
- テンプレートパーツ
- グローバルスタイル
- ナビゲーションメニュー
- コンタクトフォーム
- CTA
高度
- 投稿メタ情報
- コメントメタ情報
- ユーザーのメタ情報
入力元の設定
- GUID検索
- 下書きを除外
初期設定ではすべて無効になっています。
チェックマークを入れると有効になります。
検索結果表示数
1ページに表示する件数を選択できます。
- 25件/ページ
- 50件/ページ
- 100件/ページ
- 250件/ページ
- 500件/ページ
- 1000件/ページ
- 2000件/ページ
文字列を検索して置換する方法
文字列を検索して一括置換する方法は非常に簡単です。
今回は次の文字列を実際に一括置換してみました。
- 検索文字列:Webサーバー
- 置換後の文字列:Webサーバ
サーバーのお尻のーを取り除く操作になります。
全体の流れは下記になります。
- 修正したい文字列を検索
- 置換ボックスに修正後の文字列を入力
- 置換実行
①修正したい文字列を検索
↑検索ボックスに「Webサーバー」と入力して検索ボタンを押すと、画面の下に検索結果が表示されます。
検索結果の Matches:26 across 9 databasee rows は置換対象文字列は26件で、24行ありますという意味です。
WordPressの実際のデータべースを指しているのではなく、単純に検索結果の内容について書かれているだけです。
➁置換ボックスに修正後の文字列を入力
次に置換のボックス内に修正後の文字列を入力します。
↑置換ボックスに「Webサーバ」と入力すると、画面の下に文字列修正(置換)後の状態が表示されます。
確認して問題なければすべて置換ボタンを押します。
置換実行
↑しばらく待つと置換の進行状況が100%になって置換が完了します。
最後に完了!ボタンを押します。
以上で文字列を修正(置換)する作業は完了です。
このように初期設定の状態のままでも置換機能は使用可能です。
メディアファイル(画像ファイル)名を修正する方法
前項目は投稿ページと固定ページの文字列を修正しましたが、まったく同じ手順でメディアファイル(画像ファイル)名も修正できます。
方法は入力元にメディアを追加するだけです。
あとは前項で説明した手順とまったく同じです。
↑写真の入力元には必ず、投稿ページを含む必要があります。
なぜなら、投稿ページ内にもメディアファイル名が入ったパスが含まれているからです。
同時に修正しないと不整合が発生して不具合が発生します。
このようにメディアファイル名を変更する時は同時にリンク先のパスのファイル名も変更しないといけません。
Show ○○ moreと表示されているボタンを押すと畳まれている行が展開して表示されます。
メディアファイル名を変更する時は万が一の操作ミスに備えてWordPress全体のバックアップを取ること強くをおすすめします
Search Regexの設定
前述したようにSearch Regexの設定は不要です。
前項目の検索と置換以外の下記項目の画面を載せておきます。
- プリセット
- 設定
プリセット
↑JSONファイルをインポートすることができます。上級者向けの機能なので操作は一切不要です。
設定
↑この設定画面の操作も一切不要です。
まとめ
Search RegexはWordPress全体の文字列を検索して一括修正することが出来る非常に便利なプラグインです。
多種多様なプラグインの中で最も便利なプラグインなのは間違いありません。
ですが便利な反面、修正(置換)ミスをしたときの影響範囲が大きいので慎重に作業することがなによりも大事になるため、諸刃の剣のようなプラグインということもできます。
なぜなら文字列の置換というと簡単で気軽なイメージがありますが、Search Regexを使って実際に行われていることは、WoredPressと連携しているデータベース内を操作して、文字列を修正(UPDATE)しているので、一歩間違えればブログ・サイトの表示が崩れる等の不具合が発生する原因にもなり得ます。
しかもエクセルのように戻るボタンで操作の取り消しは出来ないので、より慎重に操作する必要があります。
なのでくれぐれも文字列の修正(置換)前にWordPress全体のバックアップを取得しておくことをおすすめします。
そしてSearch Regexは残念な点は更新頻度が高くないため、WoredPressやPHPのバージョンアップに対応しなくなる可能性が今後あるかもしれない点です。
とはいえ、他の文字列置換プラグインと比べてSearch Regexのほうが圧倒的に設定が簡単で分かりやすく使い易いのでイチオシのプラグインです。