エックスサーバー(Xserver)上で独自ドメインとSSL設定をしてWordpressをインストールしてログインできるようになるまでの手順を詳しく解説します。
- エックスサーバーのドメインとSSL設定、Wordpressのインストール方法と詳細手順がわかります
- 設定時に起こる可能性のあるトラブルがわかるので不安がなくなります
エックスサーバーとは
エックスサーバーは大阪に本社のあるレンタルサーバー会社の名称です。
玉石混交のレンタルサーバー会社のなかでは業界最安値です。
西のエックスサーバー、東のGMOグループ(ConoHa WING)としても有名です。
ちなみにどのレンタルサーバー会社が優れているのかは一概には言えません。
なぜなら常に各社競争しているので、料金はどんぐりの背比べ状態だからです。
なので各自の完全な主観で選択しても大丈夫です。
UI(管理画面)の使い勝手などのフィーリングの好みや、大阪と東京のどちらの都市に思い入れがあるのか等でも違ってきます。
ただ、GMOグループは何かと少々くどい感じがするので、とくにこだわりがなければレンタルサーバー会社はエックスサーバーをオススメします。
エックスサーバーの申し込みサイトのリンクはこちらです↓
エックスサーバー
エックスサーバーでの初期設定方法と手順
エックスサーバーに独自ドメイン、SSL、Wordpressを設定する流れを下記の3ステップに別けて解説します。
- ドメインの設定追加
- SSL設定
- WordPress簡単インストール
通常はドメインの設定を追加すると同時にSSL設定も自動で完了します。
正常にSSL設定が完了した場合は②のSSL設定の項目を飛ばして③のWordpress簡単インストールに進んでください。
②のSSL設定は①ドメインの設定追加時のときにSSL設定が失敗した場合に実施してください。
SSL設定の失敗はDNSの設定変更が完全に完了していない場合に発生します。
①ドメインの設定追加
エックスサーバーのWebサイトにログインしてサーバー管理に入ってドメイン設定を追加します。それぞれを工程ごとに詳しく解説します。
エックスサーバーのWebサイトログイン
先ずエックスサーバーのWebサイトにアクセスし、Xserverアカウントにログインします。
- メールアドレスを入力します
- パスワードを入力します
- 「ログイン」ボタンを押します
※サーバーパネルからログインするとサーバー管理の選択画面を飛ばすことができます。
サーバー管理に入る
「サーバー管理」ボタンを押します
ドメイン設定
サーバーパネルの画面内のドメインの項目内にある「ドメイン設定」を押します
ドメインの設定追加タブを押す
「ドメイン設定追加」を押します
ドメイン設定追加
ドメイン設定追加画面で利用するドメイン名を入力します。
- ドメイン名を入力します
- 「確認画面へ進む」ボタンを押します
ドメイン名の先頭には http:// や https://、www.は不要です。取得したドメイン名だけ入力すればOKです。
無料独自SSLを利用する(推奨)と高速化・アクセス数拡張機能(Xアクセラレータ)を有効にする(推奨)には最初からチェックマークが入っているのでそのままでOKです。
ドメイン設定追加確認画面
「追加する」ボタンを押します
※上の写真は「ネームサーバーがエックスサーバー指定のものになっていません」と表示されていますが通常だとこのメッセージは表示されません。原因と解決方法は後述しています。
ドメイン設定の反映待ちになる
ドメイン設定一覧に戻ると設定したドメインの横に反映待ちと表示されます
ドメイン設定の反映~確認
ドメイン設定の反映が完了するには1時間ほど掛かります。
数分で反映されることは絶対にないので気長に待ちましょう。
1時間ほどでドメイン設定の反映は完了します。
この時点でChromeなどのWebブラウザに設定したドメイン名を入力してアクセスしてもWordPressがインストールされていないので何も表示されません。
ドメイン設定が反映されていない場合に表示される画面
↑ドメイン設定が完了していない状態でChrome等のWebブラウザでドメインにアクセスすると反映されていない状態だと「DNS_PROBE_FINISHED_NXDOMAIN」と表示されます。
これは「存在しないドメイン」の意味で、DNSサーバーに設定が反映されていないことを表示しています。1時間以上経ってもこの状態が続く場合はネームサーバの設定を確認してください。詳細は後述します。
②SSL設定
このSSL設定はドメイン追加設定のときにSSL設定が失敗した場合にのみ実施してください。
通常であれば前術のドメイン追加設定と同時に自動でSSL設定されるのですが、ネームサーバの設定不備などが原因でDNS情報が反映されていなかった場合はSSL設定に失敗します。当項目は自動SSL設定が失敗したときだけ実施してください。既にSSL設定がされている場合は読み飛ばしてください。
なお当項目は手動でのSSL設定手順になります。
サーバーパネル画面のSSL設定を押す
サーバー管理画面(サーバーパネル)の「SSL設定」を押します
独自SSL設定追加タブ
独自SSL設定追加
サイト欄にサイト名(ドメイン名)が表示されているので「確認画面へ進む」ボタンを押します
SSL設定確認画面
「追加する」ボタンを押します
↑SSL設定の反映待ちの画面になります
SSL設定反映待ち
SSL設定一覧タブ内の無料独自SSL一覧に設定したサイト名(ドメイン名)の横に反映待ちと表示されます
1時間ほどで設定が反映されます。
設定の反映完了
設定が完了すると独自SSL設定追加タブの画面にすでに独自SSLが設定されています。と表示されます
常時SSL化設定もしておくことをおすすめします↓
エックスサーバー常時SSL化の設定方法と手順を解説
③Wordpress簡単インストール
WordPressのインストールはドメイン設定とSSL設定が先に済んでいる必要があります。
サーバーパネル画面
↑サーバーパネル画面に戻り、「Wordpress簡単インストール」を押します
WordPressインストールタブ
↑Wordpress簡単インストール内の「Wordpressインストール」タブを押します
設定対象のドメイン情報を入力
設定対象のドメイン情報を入力します。
- ドメインを入力します
- ブログ名を入力します
- ユーザー名を入力します
- パスワードを入力します
- メールアドレスを入力します
- 最後に確認画面へ進むボタンを押します
ブログ名、ユーザー名、メールアドレスはWordpressに反映される情報になります。
アルファベット、日本語など文字の種類に制限はとくにありません
キャッシュ自動削除は最初のONにしたままでOKです。
データベースは最初の自動でデータベースを生成するでOKです。
ちなみに②ブログ名~⑤メールアドレスは後でWordpressの管理画面から変更することができます。
設定情報確認画面
↑インストールするボタンを押します
「インストールを行うと、インストール先ディレクリ内の「index.html」が削除されます。ご注意ください」の赤字のメッセージは無視して大丈夫です。
これは上級者が手動で該当ディレクトリにindex.htmlファイルを作成していた場合の注意喚起です。
WordPressインストール完了
↑1分ほどでWordpressインストールが完了すると上記の画面が表示されます。
管理画面URLに表示されている部分http://独自ドメイン/wp-admin/をクリックするかWebブラウザに入力するとWordpressのログイン画面になります。
これ以降はWordpressの初期設定を変更し、プラグインを入れて、ブログ記事を書いていく流れに入ることができます。
必要最低限の初期設定はこれで完了です。
この後は必須のセキュリティ設定に進んでください。
セキュリティの設定をしなくてもブログは開始できるため、忘れがちになるので先に済ませておくと安心です。
Xserverのセキュリティ設定はこちらの記事を参照してください↓
エックスサーバーのセキュリティ設定方法と手順を解説
設定時にトラブルが起きた場合の対処方法
エックスサーバーの初期設定時によく起きるトラブルの具体的な対処方法を記載します。
ドメイン設定追加が完了しない(反映待ちが完了しない)
ドメイン設定がなかなか終了しない場合は下記2つの可能性があります。
- ネームサーバーの設定がエックスサーバーの指定のものになっていない
- DNSの設定反映に時間が掛かっている
ネームサーバーの設定がエックスサーバーの指定のものになっていない
ネームサーバーの設定がエックスサーバーの指定のものになっていないと表示された場合は気づきやすいのですが、設定のタイミングによっては表示されない場合もありえます。
これはエックスサーバー以外の会社でドメインを取得した場合にのみ発生します。エックスサーバーでドメインを取得した場合にはこのトラブル発生しません。なぜならネームサーバというDNSの設定を同じ会社間なので変更する必要がないからです。
ドメインをエックスサーバー以外の会社で取得した場合はドメインを取得した会社側のネームサーバー設定をエックスサーバーのネームサーバーに変更する必要があります。
例:スタードメインのネームサーバー変更方法
例えばドメインだけスターサーバーで取得した場合は必ずスタードメイン側のネームサーバーのアドレスをスタードメイン指定のネームサーバーアドレスに変更する必要があります。
具体的には下記の作業が必要になります。
- スタードメインのドメイン管理ツールを開く
- ネームサーバ1~5にエックスサーバーのネームサーバーアドレスを入力する
スタードメインのネームサーバーアドレスを変更する
↑ネームサーバーアドレスはエックスサーバーが指定したアドレスを入力する必要があります。
必ずns1~ns5.xserver.jpのアドレス名で入力します。もしIPアドレスで入力してしまうと、エックスサーバー側の都合でIPアドレスが変更になった場合はスタードメイン側のネームサーバー設定も変更しないといけなくなってしまうからです
スタードメインのネームサーバの詳細な変更手順は下記記事の「ネームサーバーの登録画面」の項目を参照してください。
.jpドメインをスタードメインで取得する方法
SSL設定が失敗する
前述したように、DNS設定、正確にはネームサーバの設定が反映されていないとSSL設定は失敗します。1つ前の設定が済んでいないと後の設定ができないからです。順番は下記のとおりです。
- ドメイン設定追加
- SSL設定
- WordPress簡単設定
まずドメインの設定が完了していないとSSL設定は絶対にできません。必ず失敗します。
なのでエックスサーバーのDNSの設定が完了していない、言い換えるとDNSのネームサーバー情報が届いていないとドメイン設定追加は完了しません。
↑最初のドメイン設定がネームサーバーアドレスの設定不備などで完了していないと自動SSL設定に失敗します。その場合は手動でSSL設定をすれば大丈夫です。
↑手動SSL設定時にも、ドメイン取得側のDNS設定(ネームサーバー設定)にエックスサーバーのネームサーバーアドレスが設定されていないとメッセージで教えてくれます。
↑ドメイン取得側のDNS設定(ネームサーバー設定)にエックスサーバーのネームサーバーアドレスが設定されていない状態で手動SSL設定を実施してもエラーが出てSSL設定は絶対に完了しません。
まとめ
エックスサーバーのWordpressが使えるようになるまでは最低でも1時間はかかります。
1時間よりも早く終わることはないと思ってください。
ヘタするとDNSの設定が反映されるまでに数時間かかる可能性もなくはないです。
ただし、独自ドメインをエックスサーバーと同じ系列のエックスドメインで取得している場合はもっと早く反映される可能性があります。なぜならネームサーバの設定変更が不要だからです。
どちらにしろ9割以上は設定の反映待ちの時間です。
エックスサーバー側の設定は非常に少なく入力する項目もすくないです。
当記事はトラブル時の改善方法も載せているので長くなっていますが、実際は直ぐに済んでしまいます。とくにWordpressのインストールは数分で終わります。
とにかくDNS設定(ネームサーバ設定)の反映に時間が掛かるので気長にまちましょう。
エックスサーバー側の設定が終われば、いよいよWordpress側の初期設定に入ることができます。
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エックスサーバー