wwwの意味と用途などを解説します。
- wwwの意味と役割がわかります
ドメインの頭に付くwwwとは
wwwとはworld wide web(ワールドワイドウェブ)の頭文字だけを採用した略語です。意味はインターネットやWebになります。
今はワールドワイドウェブなんて呼び方している人は誰もいませんが、昔の習慣が今も残っているのでwwwは存在しています。
これから記載する内容は現在のレンタルサーバーが主流のハードウェアを意識しなくても良い時代なので縁のない内容です。なので個人ブログなどのコンテンツを作るときには関係ない話になりますが、Webに関わっていると将来的に小耳にはさむこともあるので参考になると思います。
wwwは昔の役割毎の名称の一部
そもそも昔は今みたいにWebサーバの性能が良くなかったので役割毎に物理的にサーバーを別けていました。そのときに役割毎の物理サーバーの名称と場所を紐づけるためにサブドメインという方法で明確に別けたのがwwwの始まりです。
例えば、ファイル転送用のサーバにはftp.がメール送受信用にはmail.がWeb用にはwww.がサブドメインとして割り当てられ運用されていました。
今現在はサーバー機械の性能が格段に向上しているため役割毎に別けずに複数の役割を1台のサーバーが担うようになったので、役割毎に付けていたftp.などのサブドメインが不要になったので付けなくなりました。
ところが、広く全世界に爆発的に普及したWebサーバの役割だったwww.のサブドメインだけは消えずに現在も残っています。
なぜならwwwを付けたWebサーバには他のftp.やらmail.らの役割が包含されているからです。例えばWebメールなんかが良い例で、Webサーバの仕組みを使ってmailの役割を兼ねています。ヤフーメールとかGmailとかもブラウザ内で完結しますよね。それがwwwだけが今現在も残っている理由です。
wwwはサブディレクトリなのかホスト名なのか?
mail.やwww.などの名称をホスト名といったりもしますが混乱の元なのでサブディレクトリで統一したほうがいいでしょう。現状ダブルスタンダードになっているのですがwwwはサブディレクトリと言ったほうがより時代にマッチしています。
IPアドレスとサブドメインの関係
そもそもドメインとは数字の羅列であるIPアドレスを人間にわかりやすくするための仕組みです。例えばIPアドレスの数字だけの表記183.181.83.63を覚えるよりかはドメイン名yublog.jpのアルファベット文字列のほうが覚えやすいからです。
サブドメインは役割(機能)毎に別けられた物理サーバーのIPアドレスと紐づけるために必要だったのです。
ちなみに、ドメイン名は世界に1つだけしかなく重複しません。なので人気のキーワードなどが入っているドメインは即取得されるわけです。
WWWのありなし両方を使えるサービスが多い
ドメインを売っている会社によってはwwwのありとなしの2つのドメインを初めから使えるようになっていたりします。
ちなみに、サブドメインの影響を受けるのはSEO評価以外だと、SSL証明書を取得するときに関係があったりします。
例えば、サブドメインのSSL証明書は有料のものしか使えない場合があります。
証明書を販売している会社によってはオプションサービスに申し込まないとwww.ありとなし両方のドメインが使えるようにならない会社や、最初から両方を使える会社があったりします。
とはいえ、これらは無料のSSLを使う機会の多い個人ブログではあまり関係のない話題です。
なお、レンタルサーバーで有名なエックスサーバを利用すると無料で使えるドメイン名は○○○.xsrv.jpになっています。これはサブドメインですね。
wwwの有無で異なるドメイン扱いになる
例えば、google.comとwww.google.comは違うドメイン扱いになるので注意が必要です。GoogleのSEOの評価が別れてしまうからです。
ちなみに、ほとんどのサイトでは正式に先頭にwwwが付くドメインを利用している場合、アクセス時に利用者がwwwの入力を省いても勝手に変換される仕組みを導入しているので入力しなくても大丈夫な場合がほとんどです。
このようにwwwを先頭に付けても付けなくても、アクセスできるので分かりにくくて混乱する原因にもなっているのですが、正確にはwwwの有無によってドメインは異なると覚えておいてください。なぜならwwwはサブドメインだからです。